はじめまして、浜田醤油で商品開発を手がけております研究員Yです。弊社での商品開発について、折をみてご案内します。なかなか多忙ゆえ、不定期更新となりそうですが、どうぞ温かく見守ってやってください。
まず今回は商品開発の流れを簡単にご説明します。
1. 開発案件の発生
自社内で新商品が欲しいという場合もありますし、お客様や店舗、取引先より依頼がくる場合もあります。内容を聞いて開発に着手するかをまず検討します。
2. サンプル分析
お客さまから試作のサンプルをお預かりした場合。このサンプルの分析を行います。 だいたい塩分、糖度を分析し、原材料の配合率を予想します。特に参考にするのが商品に必ずついている「一括表示欄」です。どの商品にも表示義務があり、さらに原材料名の表示は配合率の多い順番で記載します。先ほどの分析とこの一括表示欄の原材料名の順番からおおよその予想を立てます。
3. 試作開始
大体の配合率が分かったら試作を行います。研究室レベルでの試作なので、ロットは少量です。しかし少量だからこそ、グラム単位での正確な分量計測が必要になります。たとえば、甘味料の一種ステビアなどは、リッター当たり0.1gずれただけで味が大きく変わってしまいます。 このような苦労を行いながら、試作品を完成させます。
4. 試 食
試作品が完成したら試食を行います。 試作品の用途に合せて、試食サンプルを作ります。たとえば某有名料理店より開発依頼を受けた「荒炊き醤油」の場合、奥様方で賑わうスーパーで1パックサービス価格245円の魚のアラを直接購入して、試食サンプルを作ります。自社商品試作の場合、これをまずは従業員で試食しますが、「甘いぞ」「辛いわ」「とろみが足りないよ」「いや多すぎじゃ」「照りが足らん」など厳しいご意見が出てきます。 仮にお客様依頼の試作でも、言われる内容はほとんど変わりません。特にお客様の場合は自身の店舗の売上にも繋がるので、さらに厳しい意見が寄せられます。このような意見を参考にして再度試作を行います。
5. 原価設定
味は決まっても価格が合わなくては、採算が取れません。自社商品ならまだしも、お客さま依頼の場合原価の設定には苦労します。 原価が合わない場合、原材料の見直しから行う必要が出てくるので、味も変わってしまいます。この場合、また3.からやり直しです。
6. 商品決定・容器ラベル作成
商品の味、価格ともにOKが出ましたら。容器やラベルを作成します。
こうして新商品が誕生します。 以上が商品開発の流れですが、簡単にと言った割には・・・長くなりました。根っからの理系育ちですので文章作るのは苦手です。乱文失礼しました。
次回は本文中にも少し紹介しました「荒炊き醤油」の開発裏話を準備いたします。


