シラ国際外食産業見本市回顧録2
熱心にアピールするエリック。
なぜか女性には非常に熱心。フランス人が嫌いなフランス人 エリック。
宿泊先のホテルから会場までの移動はタクシー。あいにく高速道路出口で大渋滞に巻き込まれた。
5分・・・10分・・・15分・・・。焦燥感が募る。後部座席は私を含めて3人がすし詰め状態で搭乗してしる。息苦しい・・・。エリックは前席だ。
移動中ずっとタクシードライバーとなにやら楽しげに話をしている。 渋滞などお構いなし。
「何話してんの? まだ着かない?」 痺れを切らして口火を切った。
「日本の文化のこと 家庭のこと 話してる・・・。火曜日は渋滞 フランスは当たり前ね。でも会社に遅刻できる理由があるから渋滞は直らない・・。」
呆れる・・。(そんなことどうでもいいから道のこと聞いてくれよ・・)と内心叫ぶ。
動く気配がない。
「近道はないの?」
「ないです」 そっけない返事。
更に5分経つ。
「時間に間に合うように会場に送り届けるのが仕事だろ!」 少し怒りをぶつけて見た。
気がついたのか・・・、急にタクシーが渋滞レーンから外れて、次の出口へ・・・。それからスムーズに5分とかからず会場ゲートに着いた。
近道ではないけれど、迂回したら早く着いた・・・。と言う。
呆れた・・。
入場ゲートが、また混んでいたのでここで構わないから降ろしてくれ。と手配を依頼した。
「ここで降ろすわけにはいかない。」と言う。日本のVIPをゲートで下ろして小雨の中を歩かすわけにはいかない。玄関に車をつけるという・・
何をいまさら・・・・。再び呆れる。
それから奇妙なくらい丁寧に、ドアまで開けてくれた。そのドライバーに、われわれの仲間の一人が1時間後にタクシーを使いたいというので、ここで待ってもらうように交渉した。(それくらい散々だったからOKだろう)と内心思う。
15分は待てるけど、それ以上は待てないという返事だった。
開いた口がふさがらなかった。
フランスは実に成熟した個人主義だと 感じた。
仕方なくエリックにタクシーを手配させる。何度も電話しては途中で切っている。何やら不愉快そうだ。
たずねてみると、用件を言うと、途中で電話を相手が切るんだという。
「まじ むかつくううう。 女子がかければ絶対切られないのに、私3回も切られた・・・。」 とエリック。
自分の都合ばかりを優先するフランス人。そんなフランス人に、まじむかつく と言う。そんなエリックも純粋なフレンチだ。
大幅に遅刻をしてしまったせいか、その後、挽回すべくエリックは猛烈に働いてくれた。多少は反省したのだろうか・・。気を遣ったのだろうか・・・。
「早く結婚して日本人になりたいです」
しんみりと、エリックが口を開いた。
相手を思いやる心は、日本人がぴか一らしい。
「日本人はやさしいやさしい・・」そう連発するエリックでした。
おかげでブースは大盛況。休み暇も無くお客さんが訪れてくれました。日本の伝統食品の共同ブース。そんなコンセプトが受けたのでしょう。
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