京都の老舗珈琲 イノダコーヒ本店
京都ホテルオークラ並びの京都市役所から程よく歩いた堺町三条に、イノダコーヒ本店は存在する。アンゼンパックスの尾関専務のお気に入りの店のようだ。
町屋にかかった暖簾をくぐると、平日の早朝にも関わらず、観光客と地元の旦那衆らで混雑していた。並んで2人と人数を告げる。
「禁煙席ならすぐにお通しできますが・・。」
「いや喫煙席で!」と尾関氏。
おや??喫煙??煙草も吸うわけではないのに・・・。そんな私の疑問を察してか・・・。
「この店は喫煙席が王道です。禁煙席は奥の違う空間に押し込まれるんですよ。開店当時から、コーヒー店はたばこを吸うところ。(珈琲も煙草も西洋の文化だからか・・)というポリシーなんです。でも喫煙席でもほとんど誰もたばこ吸ってないんですよ・・」と彼が告げる。
喫煙席店内の様子。
「入り口近くの大きいテーブルがあるでしょ。あそこは京都の旦那衆の専用席ですから、われわれは絶対通してもらえないんですよ。まあ、あの大きな円卓で、旦那衆が集って情報交換するサロン的な役目なんですね・・」と尾関氏が教えてくれた。
確かに遠くから覗いてみると、地元の旦那衆らが卓を囲んで、京都弁で、何やら語っている様子・・・・。
とてもしっくり来ている。
メニューが届く。はてさて、何を注文しよう・・・。
はたまたそんな僕を察してか・・・。
「京都朝定食。これが定番です。それに、ここではコーヒーを頼むと、ミルクと砂糖が2個入ってきますが、それでいいですか??」にこにこと嬉しそうに尾関氏が語る。
「ネルドリップのコーヒーで、かなり苦味と渋みが濃いんですね。だからミルクと砂糖との相性がとてもいいんですよ・・。まあご自由に・・。砂糖はともかく、ミルクは必須ですね」
なるほどなるほど。尾関さんが言うからには間違いない。でも、砂糖は・・・。ちょっとばかし抵抗を感じる。
店の方が気を使って、砂糖だけ別にスプーンに盛ってきてくれた。大、小、1個ずつ。行儀よくスプーンの上に並んでいた。
大を1個入れる。確かに苦い。小をもう1個加える。絶妙のバランスだ。
「美味い。」絶句。
「でしょ・・・!!」尾関さん。自慢げな笑顔。
定食にでてきた、銀紙の上に乗ったロールパンと海老フライのサンド。懐かしいソースが絡んで、キャベツが敷いてあった。
「うまいうまい!!」懐かしいなああ。この盛り付け。純喫茶風??
「あと、ナポリタンなんかもお勧めですよ。」
これ以上朝食らうにはちょっと・・・・。しかし、次回の楽しみが増えた。
京都の老舗珈琲店。日本茶、お抹茶のお膝元、京都で日本のコーヒー文化の原点を見たような気がする。続くには理由がある。守り続けられたスタイル。異国の食文化を見事に京都の地で融合させている。
独特の雰囲気と、香りと、音と・・・。厳選した最上質な豆を、もちろん自家焙煎。確かにここは京都。
恐るべし!!
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