香露の酒蔵見学
商工中金ユース会の恒例行事となった酒蔵見学。仕込み時期に合わせてだいたいこの季節に見学させていただいている。今回は熊本を代表する「香露」の醸造元である、熊本県酒造研究所を訪れた。現在地に移ったのが大正11年。
熊本を日本酒王国に育てたい。
酒の神様として敬慕されている「野白金一」博士が初代社長であった。野白博士は、松江市の醤油醸造家のご長男とお聞きしており、何かとてもうれしい・・・。吟醸用の「協会9号酵母」(K9酵母)すなわち、「熊本酵母」の生みの親である。熊本の酒に限らず、日本酒を豊かにした”熊本酵母” その功績は日本酒文化のみに限らず、この国にとって大変大きい 。
熊本の御国酒といえば「赤酒」だが、銘酒造りには、この赤酒との格闘から始まる。興味のおありになる方はぜひ「香露物語」を紐解かれてはどうでしょう?
熊本県酒造研究所の主な業務は
①清酒「香露」の製造販売
②杜氏、蔵人養成のための醸造実習
③熊本酵母(協会9号)の育種開発と業者への分譲
④県内メーカーへの巡回指導
といったものであるとお聞きした。香露の杜氏さんは、松本秀行さん。この道40年の大ベテランで親子二代にわたり造り続けておられる。あの幻の大吟醸香露という芸術品を生み出しておられるわけだ・・・。
野白博士の技術と理念は、この蔵を守るすべての人々の手に代々受け継がれている。
毎年開催される全国新酒鑑評会で入賞する酒の傾向は、YK35と呼ばれ、美味い酒造りの方程式のようだ・・・。Yは山田錦。Kは熊本酵母。35は精米歩合の意味だそう。
熊本で生まれた熊本酵母(協会9号)が吟醸酒、大吟醸酒においては全国で圧倒的なシェアを誇っている。
郷土自慢がまた一つ増えたようでとてもうれしい気がしている。
最後に利き酒の試飲?を堪能して、ホロ酔い気分で蔵を後にした。
蔵のみなさん。大変お世話になりました。